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先人の叡智を自分の行動に落とし込んで、成長と成果に変えていくブログ。焼きたてのトーストにバターを塗るように、日々の学びを薄く薄く伸ばして染み込ませてゆく

リーダーが心掛けるべきことは?『採用基準』伊賀泰代 著

 

採用基準

採用基準

 

 

本年もどうぞよろしくお願い致します。

今日の読書日記は、『採用基準」から、リーダーが心掛けるべきことについて。

 

 

リーダーとは、成果を達成する人だと書いてきましたが、では、成果を出すために、リーダーは具体的には何をする必要があるのでしょう。

 

実は、リーダーがなすべきことは極めてシンプルで、突き詰めれば次の四つの行為に収束します。

 

 

その1:目標を掲げる

 

まずリーダーに求められるのは、チームが目指すべき成果目標を定義することです。そしてその目標は、メンバーを十分に鼓舞できるものである必要があります。

 

リーダーにとって変化は自分が起こすものであって、外からやってきて対処すべき対象ではありません。

 

 

その2:先頭を走る

 

最初の一人となるのは負担が大きく、その立場に自らをおくと決めることは勇気のいることです。

 

それは公衆の前に自らをさらし、結果がうまくいかない場合も含めて、そのリスクや責任を引き受ける覚悟があり、結果として恥をかいたり損をする可能性も受け入れる、受容度の高い人です。

 

 その3:決める

 

リーダーとは「決める人」です。検討する人でも考える人でも分析する人でもありません。リーダーとは、たとえ十分な情報が揃っていなくても、たとえ十分な検討を行う時間が足りなくても、決めるべき時に決めることができる人です。議論を打ち切り、決断すべきタイミングはどの時点なのか、判断できる人です。

 

リーダーの役目は過去の情報を整理してまとめることではなく、未来に向けて決断をすることですから、常に不十分な情報しか存在しない中で、決断することが求められます。

 

その4:伝える

 

もうひとつ、リーダーの大切な仕事が、コミュニケーションです。

 

黙っていても伝わるとか、わかってくれているはず、は通用しません。問題が発生した場合も、問題の原因や対処方法の選択肢、さらに、その中からなぜこの案を選んだのかという判断の根拠も、言葉で説明する必要があります。これがアカウンタビリティ(説明責任)と呼ばれるものです。

 

強いチームとは、多様な価値観をもつ人が集まったチームです。そして多様な個性の人が集まったチームでは、リーダーには常に「言葉で伝える」ことが求められるというわけです。

 

 

このように、リーダーがなすべきことは①目標を掲げる、②先頭を走る、③決める、④伝える、の四つに収束します。シンプルに見えて、とても重要なことばかりです。

 

目標を掲げ、先頭に立って進み、行く道の要所要所で決断を下し、常にメンバーに語り続ける、これがリーダーに求められている四つのタスクなのです。

 

 

〈今日のコンテンツ〉

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1. 責任と覚悟

2. 世界の中で自分の人生をコントロールする

3. まとめ

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1. 責任と覚悟

 

先日まで仕事で、あるプロジェクトのリーダーを務めていました。半年間という期限付きの短期のプロジェクトではありましたが、非常に色々なことを学ぶことができました。そのこともあってリーダーシップについて改めて学んでみようと思い、この本を手にとりました。

 

この本では、世界的なコンサルティングファームであるマッキンゼーで長年勤められていた著者が、マッキンゼーで求められる「採用基準」について語られています。

 

その最も大切な基準は、「将来のリーダーとなるポテンシャルを持った人かどうか」であり、「地頭の良さ」などは二の次だそうです。

 

そしてリーダーシップを備えた人材こそが、マッキンゼーに限らず今の日本に必要だと主張されています。

 

また、どういう行動をとればリーダーシップを身につけることができるようになるのか、それについても詳しく説明されています。今回はその一部を引用しました。

 

改めて順番に見ていきましょう。

 

①目標を掲げる

 

「こうであったら嬉しい、最高!」というヴィジョンがあると、人はそれをモチベーションに歩み続けることができます。個人として自分自身を奮い立たせるために「実現したい壮大な目標」を見返す、ということを私も行っています。

 

組織やチームで動く場合は、その夢をメンバーに語り、メンバーもリーダーの熱量に「感染」させてしまう。それくらいの「大風呂敷」を広げてやる必要があるでしょう。

 

例えば学生の頃経験した、学園祭や文化祭の準備中の熱気や一体感。そのような夢中な感覚に自分だけでなくメンバーも引き込めるか、心から引き込もうとしているか、ということだと思います。そして、そのためには、自分すらもそのビジョンに対してある意味「洗脳」されているくらいのマインドセットが必要になります。

 

 

②先頭を走る

 

下記のサイトでリーダーとマネージャーの違いに関するイメージ図を見かけました。

優れたリーダー&マネージャーが心がけるたった1つのこととは?その役割と役職の違いについて | 世界改変計画

 

私が今回のプロジェクトの間、リーダーとして常に意識してしていたのは、このイメージ図のようなリーダーでした。すなわち「ビジネスをメンバーと一緒になって、先頭で引っ張っていく姿のリーダー」です。指示を出すよりも「率先垂範」です。

 

その結果、実際の行動に加えて、その事前準備、アフターフォローのためにこなさなければならない仕事の量が激増しました。仕事の量が増え、付随して行動の量も増えたものの、それでも残念な結果に終わってしまうこともありました。

 

ただ、期限付きのプロジェクトを確実に推進していく上では、リーダーが止まっているわけにはいきません。1日の遅れで最終的なアウトプットも変わってきます。率先垂範を心がけることで、「人のせいにしない・できない・したくない」という意識、つまり「責任感」と「覚悟」がより強くなりました。

 

 

2. 世界の中で自分の人生をコントロールする

 

③決める

 

プロジェクトに携わるメンバーの数が増えるほど、全員の予定を合わせたり、意思統一を図ることは難しくなります。また、メンバーそれぞれが別のプロジェクトにも従事しているため、メンバー各自がこのプロジェクトのために使える時間を考えて、仕事を割り振る必要もあります。

 

ミーティングの日程は「毎週何曜日のこの時間」と定例化してしまい、自分自身も含めて、メンバーの行動の内容はミーティングの時に相談して決定し、期限はこちらで決めてしまいました。

 

全体スケジュールを毎週のミーティング冒頭で振り返り、その時間軸の中で、「いつまでに」「何を仕上げておく必要があるのか」を確認していきました。

 

それが分かれば次はその仕事を「誰がやるか」、という話になります。このあたりは、それぞれの「可処分時間」を踏まえながら、リーダーが決定して割り振らせてもらいました。

 

④伝える

 

①の目標を掲げるとも関連しますが、「掲げた目標」を熱く語ってメンバーを感染させることに加えて、噛んで含めるように何度も、「何のために」、「何を考えなければいけないか」、「何をやらなければいけないか」をミーティングやメールの中で伝えていきました。

 

今回のプロジェクトを一緒に推進したチームは、最初から「有志」が集まったものではなく、職務の一貫として「集められた」チームでした。私自身もそれまで全く仕事上の接点がない方々と、初めて組むことになりました。従って、どうしてもプロジェクト推進に対する意識において「温度差」がありました。

 

そのような「温度差」を完全に埋めるのは難しいかもしれませんが、連絡メールへのレスポンスやミーティングなどの「接点」を増やすことで、プロジェクトという「熱に浮かされる」ための「感染確率」を高めることはできるはずです。

 

そのためにはコミュニケーションがとても大切になってきます。コミュニケーションを増やすことに加えて、その他の1番~3番のリーダーシップを意識することで、最終的には、それぞれが得意なところを活かしたり、誰かが間に合っていない部分をフォローし合えるような良いチームができ上がったように思います。

 

プロジェクトのアウトプットとしても高評価を頂くことができました。

 

書評というよりも、備忘録のようになってしまいましたが、この本には、「メンバーそれぞれがリーダーシップを発揮できる組織やチームは、一人がリーダーシップを発揮する組織の何倍もの生産性を発揮する」というようなことも書かれています。

 

今回のプロジェクトでは、それをまさしく体感できた気がしています。でもまだまだこれからもリーダーシップを探求する旅は続いていきます。

 

それは何故かというと、リーダーシップを身につけ、それを発揮していくことこそが、私たちの人生のコントロールを他者の手から取り戻して、自分自身の生き方を見つけることに繋がるからです。

 

リーダーシップを意識し、行動することで「自分の力で状況を変えられる」という意識と自信が生まれ、与えられた枠の外に踏み出していく勇気が持てるからです。

 

 

 

3. まとめ

 ・リーダーシップを身につけるためになすべきこと

  1.目標を掲げる

  2.先頭を走る

  3.決める

  4.伝える

 

・メンバーのそれぞれがリーダーシップを発揮する組織は、

 一人がリーダーシップを発揮する組織の何倍もの生産性を発揮する

 

 ・リーダーシップを身につけることで、私たちは他者の手から

  人生のコントロールを取り戻し、与えられた枠の外に踏み出していく

 勇気を持つことができる

 

 

〈今日の読書を行動に変えるための
 個人的チャレンジシート〉
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1.この本を読んだ目的、ねらい

 

・リーダーシップを身につけ、成長していくための

 方法を学ぶ


2. 読んでよかったこと、感じたこと

 

・リーダーシップを身につけることの大切さについて

 学んだ 

 

・リーダーがなすべき4つの行為と

 リーダーシップを身につけるための4つの基本動作について

 学んだ


3. この本を読んで、自分は今から何をするか

 

・リーダーシップを発揮するための行動を

 日常生活の中で当たり前になるまで落とし込む

 


4. 3か月後には何をするか、どうなっていたいか

 

・自分がリーダーシップを発揮しないことに「違和感」を

 感じるようになっている

 

・他者に好影響を与えられるリーダーシップを

 発揮できている

 

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