読書尚友

先人の叡智を自分の行動に落とし込んで、成長と成果に変えていくブログ。焼きたてのトーストにバターを塗るように、日々の学びを薄く薄く伸ばして染み込ませてゆく

行動するための心理的ハードルを下げるには? 読書日記『「先延ばし」にしない技術』イ・ミンギュ 著①

 

「先延ばし」にしない技術

「先延ばし」にしない技術

 

 

今日の読書日記は『「先延ばし」にしない技術』から、全ての行動を「実験」だと捉えることについて。

 

 

エジソンは自分の行動を「実験」だと定義した。彼はどんなにささいな問題であっても、その解決策を求めるために意図的で意識的な努力をしたなら、それを実験だと考えた。問題の大小にかかわらず、彼はそれを頭痛の種ではなく、実験の対象とみなした。彼にとって失敗とは、仮説が間違っていたという事実を教えてくれ、新しい仮説が必要だということを悟らせてくれる、もうひとつの成功体験だった。失敗を成功だと思うことができたからこそ、彼は発明王になれたのだ。

 

エジソンがふつうの人と違うのは、他の人が「経験(Experience)」と言うところを「実験(Experiment)」と考えた点だ。

 

呼び方が変われば考え方が変わり、考え方が変われば行動も変わる。経験と実験はどちらも「試み」「証明」を意味するラテン語「エクスペリエンシア(Experientia)」が語源だ。そして経験と実験にはどちらも「試行錯誤」という概念が含まれているため、実際、ふたつの言葉は同じ意味を持つ。

 

実験だと考えれば、ためらうことはない。1%の可能性もないこと、文字通り100%失敗するに決まっていることでも、その失敗を経験した人には残るものがあるからだ。

 

小さなことをするときでも、それを意識的に実験だと考え、失敗したときでも、ただ実験によって仮説が覆されただけだと思えば、あなたにいくつかの変化が起こるだろう。第1に、プレッシャーが減り、何か始める際のハードルが低くなる。第2に、途中で苦しくなったり失敗したりしても、ストレスをあまり受けずにすむ。第3に、解決策を探す能力が高まり、成果に結びつき、人生が楽しくなる。

 

いちばんやりたくない仕事、いちばん恐れている仕事のほとんどは、あなたが絶対にやらなくてはならないことだ。人生の幸福と不幸、成功・失敗は、そのような仕事を進んでやれるかどうかにかかっている。その際にもっとも助けになるのが、まさに実験精神だ。

 

<実験精神が優れている3つの理由>

 

1. 失敗に対する恐れを和らげる

実験は失敗を当然と考える。もし失敗したとしても、それによって仮説の間違いをきちんと検証できる。したがって、失敗を恐れなくなる。

 

2. 創造性が高まる

実験とは、古い知識や理論を新しいものに置き換えることだ。だから実験精神を持てば固定観念が破られ、視野が広くなり、柔軟性と創造性が高まる。

 

3. 自分と現実をコントロールできる

実験とは、ある現象をよく観察し、さまざまな条件を人為的につくって仮説を検証するプロセスだ。そのため、自分と現実をうまくコントロールできる。

 

 

 迷いやためらい、恐怖があったとしても、「実験だと思ってやってみる」ことで得られることがあります。例え自分の望んだ良い結果が得られなかったとしても、「この方法ではうまくいかない」という知見が得られたことになります。それは頭の中で考えているだけで行動せず悶々としているだけでは決して分からないことです。

 

それは時間の視点から考えるととてももったいないことです。行動できなかったことに対しては、「後悔」という形で、自分の未来の時間まで奪ってしまうことがあるからです。

 

どうせやるからには「成功」させたいと思います。「成功」させるには慎重になる必要があります。そして慎重になると行動する「タイミング」を待つことになります。でも、行動する「タイミング」を待っている間に、飛び乗るべき列車が通り過ぎてしまうこともあります。さらには、「次の列車を待てばいいや」と思っていると、ただ、駅のホームで電車が次々と通り過ぎるのを見送っているだけになってしまうこともあります。

 

「幸運の女神には、前髪しかない」というレオナルド・ダ・ヴィンチが言ったという言葉があります。通り過ぎてしまった幸運の女神を後ろから捕まえることはできない、といった意味です。

 

幸運の女神はたった一人ではなく、もしかすると何回も、自分の目の前に現れてくれるのかもしれません。そうだとしても、幸運の女神の手を握るための行動を起こさなければ、女神はあっという間にどこかに隠れてしまいます。

 

私たちががその幸運の女神を捕まえようとする行動を、何回も何回も行っていたとしたら、行動することを繰り返すほどに、幸運の女神の手を握りしめることのできる確率は高くなっていくでしょう。

 

そして、何回でも、何回でも、行動する気持ちを保ち続けて、意欲を喪失してしまわないために役に立つ言葉が「これは実験だ」と思うことです。

 

こう思うことで、「絶対に成功させなければならない」という自分を委縮させ行動できなくさせるストレスが緩和されます。行動の結果、失敗したとしても「実験だから失敗するのが当たり前」と考えることで、ストレスが緩和されます。エジソン流に言うなら「失敗したのではなく、上手くいかない方法を新たに発見した」ということになります。仮説検証が一つ、進んだのです。これは間違いなく、成長であり、進歩です。

 

実験を行うことで、ときに「想像もできなかった結果」にぶち当たることもあります。実験した結果の「思わぬ展開」は、見たことのない新しい世界へと自分を連れていってくれる「扉」です。その「扉」はおそらく最初からそこに有って、最初から開かれていたのですが、行動したことで始めて視えるようになったものです。

 

その扉の先の新しい世界には、当然、その世界だけの幸運の女神もいるはずです。実験精神を持って行動していけば、間違いなく、日々の新陳代謝のように新しい自分を知ることができて、そしてあわよくば、新しい幸運の女神とも仲良くなれるかもしれません。

 

 

〈今日のチャレンジシート〉
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1.この本を読んだ目的、ねらい

 

・行動を先延ばしにしないための考え方と方法を

    学ぶ


2. 読んでよかったこと、感じたこと

 

・実験精神を持ち行動することの大切さを学んだ


3. この本を読んで、自分は今から何をするか

 

・自分の中でためらい、恐れがあることに対して

    挑戦してみる


4. 3か月後には何をするか、どうなっていたいか

 

・失敗することが怖くなくなっており、

   次々に新たな挑戦を行うことができるように

    なっている

 

・自分の固定観念の枠組が、今よりも新しく大きく

    広い領域のものに取り替えられている

   

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